乳がんの治療について知る

他のがん治療と同じものがほとんど
万が一自分が乳がんだと診断された場合、この先どんな治療が必要になるのでしょうか。
基本的に他のがん治療と同じで手術・放射線療法・薬物療法がメインです。患者の状況や症状、そして希望を汲み取った上で医師が決定してくれるのですが、がんが小さい時は乳房温存手術やセンチネルリンパ節生検を行った上で、放射能治療を行います。早期発見であればこの治療でがんがなくなるので、がん治療はスピード勝負だという事が分かります。
それでも改善しない場合は乳房切除術を行います。状況に合わせて薬物治療を併用します。リンパに転移が見つかった場合は腋窩リンパ節郭清を行う事もあります。これらは医療機関によって違うので、事前にしっかりと話し合う事が大切です。
女性の尊厳を守る為の治療を知る
がんになるととにかく命を優先にした治療を提供されるので、ケースによっては乳房を摘出しなければなりません。命に代えられるものはありませんが、女性としては少しでもキレイな状態で残したいと思うのは当然です。
19世紀末に確立された摘出手術ですが、1980年代半ばには摘出しても再発率が変わらない事が分かりました。変わらないのであれば残したいと思う方が多く、今日では「いかにキレイな状態で残すか」が課題になっています。
乳房は女性の尊厳でもあるので、手術で形がいびつになってしまった場合はシリコンを注入して整える事も出来る様になりました。今後の治療について不安がある場合、乳房摘出やシリコン注入を希望する場合は事前に相談しておきましょう。